2月下旬~3月上旬

書いただけ書いて投稿してなかったやついまさら供養。

 

日没

前回から引き続き訪れているディストピアものブーム、ただし今作はむちゃ未来のSFチックなものではなくてほぼ現代。舞台が現代だとむちゃくちゃ怖いわ。

ディストピアもの定番の検閲・創作の制限が進んだ世界で、小説家の主人公が読者から過激であると通報されて、総務省の指示で療養所に収容される。療養所では小説を自由に書くことの危険さを指摘されて、書くものの矯正をされ、粗末な食事と監視、罰に怯える日々を送らされる。施設の中むちゃくちゃ怖くてほんとドキドキして面白かった。ほんと怖くて何度か止まったくらい。単に施設に入れられて日常を制限されることも怖いし、それが思想を矯正する内容なのも怖い。月並みだけどこんなことにならないでほしいと心底思う。

 

母という呪縛 娘という牢獄

毒親だった母親を殺してしまった女性の実話。母親も母親で理解できない自己中だったけど、娘も娘で世渡り下手すぎる。どこかで母親を見切って自分本位に生きられれば良かったのに。幼いころからの洗脳みたいなもののせいで仕方がないんだと思うけどあまりに生きるのが下手でかわいそうになった。ほんま苦しいね

 

巴里マカロンの謎 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫)

もう出ないと思ってた小市民シリーズ、タイトルに冬って出ない形でいつの間にやら出てた。10年ぶりのシリーズだったけど変わらず面白かった。昔のイメージより小山内さん可愛い可愛い描写が多かった気がする。萌え豚のため感謝。これからもずっと書いてほしい。

 

ユートロニカのこちら側 (ハヤカワ文庫JA)

こないだ直木賞を受賞した小川哲さんの前の作品。

企業が管理するある都市では、自分が見聞きしたものすべてという究極の個人情報を企業に引き渡す代わりに、労働の必要もない快適な都市生活が手に入る。多くの人がその都市に入るために、求められる人間を演じて生活をする。運よく都市に入り込んだあとも、情報の等級を下げないように、不穏分子と判断されないように、企業に規定された理想的な人間を演じる。その結果都市の運営は大きな問題もなく進む。

現代社会ではここまで明示的に個人の考え方、振る舞いを点数で評価されることはないけど、みんなと同じで良い人間であることを演じさせられることは多いと思う。コロナ関係ひとつとってもマスクをしていないだけで悪い人間だと攻撃される時期があったし。(マスクはするべきだと思うけど)

あと企業が目に見える悪者として、個人情報を収集した先に悪事を働いているというわけでもないのがそれはそれで怖かった。正体のわからぬ巨大組織に対していろいろなものを任せて目先の快適さを享受していることの潜在的な怖さを感じた。

ただそれでもGoogleChromeにパスワードを覚えさせるのはやめられない。俺はもう手遅れなのかもしれない。

 

汚れた手をそこで拭かない (文春e-book)

ミステリ短編集。だけど人が派手に死んだりトリックがむっちゃ凝ってたりのものではなくて、日常にありえそうなシチュエーションで面白かった。未必の故意系のトリックは結構好き(5個ある短編、ぜんぶがそれってわけではないです)

 

はじめてのクラシック音楽 (講談社現代新書)

日本の近代建築ベスト50 (新潮新書)

はえ~こういう世界もあるんか~系新書2冊。蜜蜂と遠雷以降ちょっとだけクラシックに興味でてきてる。コンサートのハードル高いな~と思っちゃうけど一度行ってみると面白そうなので、近場であったら一回試してみたい。

 

地球星人(新潮文庫)

こーれも怖かった。最後怖すぎて声出た。以下引用。

ここは巣の羅列であり、人間を作る工場でもある。私はこの街で、二種類の意味で道具だ。
 一つは、お勉強を頑張って、働く道具になること。
 一つは、女の子を頑張って、この街のための生殖器になること。
 私は多分、どちらの意味でも落ちこぼれなのだと思う。

世の中の働くことと結婚・子育てをすることを推奨するプレッシャーは考えてみれば確かにエグい。考えてみないとそのプレッシャーに気が付かないでいたのも怖い。

別の個体の生殖にやんや言う人間、獣より邪悪かもしれない。

 

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」でおなじみ桜庭一樹。砂糖菓子~は高校生くらいのときに読んだけどほとんど内容覚えてない。ただなんとなくじわ~っとしたなって感覚だけあった。これもじわ~っときた。

ちゃんと感想書く技量がないのでひとことで、七竃が可愛いくてちょこちょこ微笑まされる、最後が切ない、おすすめ。(感想短いけどほんとおすすめです)

 

私の男 (文春文庫)

これも桜庭一樹。この本が面白かったですっていうとむちゃくちゃ誤解されそうな一冊だけど、心揺さぶられたしフィクションだと理解してならむちゃくちゃ面白い。作中で起きてる出来事を羅列するだけなら、ただ気持ち悪い、あり得ないって感想になっちゃうだろうけど、小説が上手くて惹きこまれた。美しいと思わされるところ、気持ち悪いと思わされるところ、その重なりが気持ちいい。暗い北海道の冬という舞台と、静かに熱を持つ登場人物の描写も上手かった。映画化もされてるらしいけど映画は多分これを表現しきれていないと思うので、ぜひ原作を読んでほしい。

 

かか (河出文庫)

母と娘の話。「推し、燃ゆ」の人のデビュー作。作者と作品を同一視するのはナンセンスだってわかってるけど、すげえこと考えてるなこの人ってのが最初に思ったこと。男とか女とかで物事とらえるようにしたくないとは思ってるけど、この作品の根底にあった発想は俺にはなかった。自分になかった発想で面白かった。ただ書いてることはものすごいけど、思いもつかない発想に心底共感・理解するって感じになれず、母と娘の関係が上滑りしてしまった。これが実体験だとか感覚でわかる人はもっと心揺さぶられるんだろう。書きたいことを書きたいように書いたこの作品の後に、メッセージもありながら売れそうな推し燃ゆを書いたのはくっそ賢い上手な作家なんだろなと思う。どっかで俺にささる題材で書くときが来そうなので、また読む。

 

以上。

 

 

 

2023.2月中旬

わこつ。

 

読んだ本

 

田村はまだか (光文社文庫)

文字通り田村を待つ男女5人(と田村)の話。小学校の同窓会のあと、すすきののバーに流れ込んだ5人は、一次会に間に合わなかった田村の思い出話をしながら田村を待っている。

彼らももう40歳。各々仕事がつまんなかったり、離婚したり、いろんな悩みや寂しさがあるけれど、田村の話をしていると昔に戻った気になれる。田村は天才的な人間ではなかったけれど、みんなに一目置かれる存在だった。

5人と俺の年齢は少し離れているけど、過去を思い出すのは現在の悩みから目を逸らせる幸せがあるし、田村みたいなやつっていたな~って思った。

田村はよ来い、大人になった田村どうなったんや、と引き込まれ読めた。あんま長くないしおすすめ。

 

不屈の棋士 (講談社現代新書)

将棋エピソード本。「AIがトップ棋士に追いついた」と宣言された2016年ごろのインタビューをまとめた本。

AIによって将来無くなる仕事~とかってたまに言うけど、まさにAIによって存在意義が問われていたのがプロ棋士たち。ソフトを積極的に受け入れて使う人、まったく使わないことに美学を感じる人、複雑な感情を持ちながら要所で道具として使う人、いろいろな立場の人の意見があった。

自分の将棋にプライドを持って、AIに頼りたくないという心理はとてもよくわかるしそれも美しいことだとも思う。ただしAIが存在する以上、誰かが使うことは止められない。それによって生まれる手に、自分ひとりの研究・発想で勝てなくなってしまうのであれば、使うべきだと思う。棋士として勝利を求められる以上、勝つためにできることはすべて行うのが美しいと思う。

この本が出た後、AI否定派とされた人がタコ負けして、AI積極派とされた人がクッソ勝ってるってわけでもなさそうなのがまた面白い。これからも人間対人間のアツい勝負が生まれるだろうし、棋士のみなさんには各々の道として頑張ってもらいたいなと思う。

 

書籍修繕という仕事: 刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる

韓国で書籍修繕の仕事をする人の連載をまとめた本。思い出の日記帳とか、親から子へ受け継がれる辞書とか、思いのつまった本の修繕のエピソードまとめ。この本読んで、俺も昔好きだった絵本があったなと思って押し入れ漁ったら出てきた。すごくうれしい。

 

文学は予言する(新潮選書)

後半の性加害、女性蔑視構造のパートより、なんといってもディストピア小説の再考が面白かった。こないだも動物農園を読んでいたように、俺はこのジャンルが好き。卒論もオーウェル1984年で書いたし、ハクスリーの素晴らしい新世界ももちろん好き。現代に改めてディストピアが流行する意味は…ということでタイトルの予言するって形になってたけど、単純に面白そうなディストピア小説が沢山見つかったので良かった。

 

小説禁止令に賛同する (集英社文庫)

ということで上記で紹介されてた中の一冊。俺の中のディストピアの定義として、「表向きでは平和なユートピアに見えるが、その裏では人間の欲・感情を抑制するためのシステムが支配していて、システムから離脱すると粛清される。」というものを想定してた(その皮肉が面白いし怖さの根源だと思っている)。この作品では迫害されている主人公の視点でしか描写がされていなかったため表向き理想的な社会という姿が具体的には見えなかった。が、この作品のキモはそこではなかったのでヨシ。

近い未来、日本は戦争に負け東端諸島としてどこかの連合に併合される。小説は感情を煽る危険要因だとされ、小説禁止令が出ている。主人公は収監されているが、禁止令に賛同し小説がどれほど危険か、ということを収監者に配布されている「さわやか」に連載する。

主人公はもちろん小説が好きで、小説を批判するという体で書かれている文にも関わらず小説の魅力があふれてしまっている。それは検閲を行っている体制側も承知しており、主人公には処罰をされている描写もある。

主人公に罰を与えるような危険な内容であれば、連載を中断すればよいものの、連載は構わず続けられる。検閲者がこの連載を軽視していて、冷たく処罰のみを行うことが恐ろしい。

終盤に「さわやか」が実際には刊行されておらず、読者がいない可能性を匂わされる。ここで連載が中止されなかったことにも納得がいくと同時に、やはり検閲者の機械的な冷たさにぞっとする。

読者がいることで初めて小説は小説たることを連載で強調していたため、この本の読者である我々は動揺するが、主人公は少なくとも検閲者が読者であることに納得する。

最終的に主人公の行きたつところまではここには書かないけれど、体制側の非情なまでの冷たさに恐怖を感じるとともに、メタ的な要素も絡まって非情に面白かった。

 

推し、燃ゆ

第164回芥川賞受賞作。読んで感想教えてって言われたので読んだ。このシステムは読む本探すのにも助かるからどんどん読んでって言ってほしい。

「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」から始まる。勉強が上手くできない、バイトの仕事もうまく回せない。人生がうまくいかない主人公だけど、推しを見て感じているときだけそれを忘れられる。推しを人生の中心に据えて、自分の背骨にしている女子高生のおはなし。

俺もこれまで声優やらアイドルやらも含めいろいろ行くことはあったので、「推す」という文化はわかっているつもりだった。けど応援している人が自分の生きる意味だと思ったことはないし、別に結婚してもショックは受けないし、自分の背骨だとは到底思えない。そういう意味で主人公に共感をすることはなかった。

最後のネタバレはここではしないようにするけれど、この作品がものすごくウケてるのは、「推し」やそれに準ずるものに自分を同化したい、自分を何かに捧げることが生きがいになっている人が多いからだと思う。

そういう人にとってこの本は救いがあるようで残酷で、残酷なようで救いがある、主人公にめちゃくちゃ共感した人がどう感じたか気になる。

短い文章を重ねてたたみかけるようで描写には説得力があったし面白かった。まじで一気に読んだ(眠くなりがちな電車で一気に読んだ)。主人公と俺があまりにも離れていて共感しきれなかっただけで、作者の力量はとても感じたので、別の作品は俺にむちゃくちゃ刺さるかもしれないと思って期待している。

 

以上。読んでほしい本システム採用していきたいので、これがおすすめだよ!とかこれ気になってるけど暇じゃないからちょっと試しに読んでよとか教えてくれたらうれしいです。

 

 

 

2023.2月上旬 地図と拳 ポケモン・ストーリー

前回のエントリのとおり、試しに上旬でまとめて書いてみることとす。

今日はえらく雪が降って大変だった。客は来ないけど雪かきが発生するのでもう降らないでほしい。

 

地図と拳 (集英社文芸単行本)

第168回直木賞受賞作。直木賞受賞作って今まで全然読んだことなくて、こないだ読んだ蜜蜂と遠雷以外は高校生の頃高円寺純情商店街読んだっきりだと思う。

受賞決まる前に図書館で予約していたのでいち早く読めた。今見たら予約30件くらいになっていたので好判断だったみたい。アンテナを高めてフットワークを軽くしていけ。

カウンターで予約の本を受け取るときの重量にまずビビった。四六判640ページ。デカすぎ分厚すぎで正直読み切れるか自信なかったけど、ちゃんと2週間で読み切れた、安堵。

物語の舞台は日露戦争~太平洋戦争期間の満州の都市。作者はSF畑の人って聞いてたから、そういう中身を想像してたんだけど、今作はどこがフィクションでどこが史実なのか不勉強な俺だとわからんくらいガチガチの歴史小説だった。巻末にある参考資料表がちょっとした新書の倍くらいあったもんね。

ただし640ページの歴史ものとはいうものの、中身は引き締まっていてグダグダになることもなく、ぐいぐい読まされた。

主人公として物語の最初から最後まで中心になる人物がいるわけではなく、ある都市にかかわる日本・中国・ロシアの各々の人間の視点で都市の興亡が淡々と描かれていく。

日露戦争後に戦果として満州の地を得ることを狙った日本は国家として成立させるために都市をつくることを目指すが、そこにはもともと住んでいた中国の人もいて、ロシアも黙って見ているわけではない。

嘘くさい派手な描写はないけど、ひたすら冷酷にそれぞれの立場・思想を貫くための動きを見せられる。複雑な関係が絡み合っていく様が面白かった。

最後にはご存じのとおり太平洋戦争の終結とともに満州国も終わりを迎えるわけで、作中でも最後はそこに帰結していく。

成立していた期間が短かった満州国は、高校の日本史レベルだとその成立と解体っていうのは詳しく説明を特にされなかったと思う。だからそこにあった苦労や達成感、散りざまっていうのを想像することがなかった。ポンと生まれてサーッと消えたと思い込んでいた。

そこで都市の興亡をフィクションを交えて扱うことで、「満州国の成立と解体」と「個人レベルでの戦勝と敗戦」を入れ子にして描き切っているのはとても上手いと思った。

どこどこが面白かった!あのシーン盛り上がったよね!とかじゃなく全体を読んで改めてよかったな~と思わされた。間違いなくおすすめ。

 

ポケモンストーリー(絶版かも、Amazonプレ値だったからリンクなしで)

バチクソに世代ドンピシャだから、俺はポケモンが大好き。

緑を最初に買ってもらってフシギダネと冒険をして、気づけば赤も青も黄も買ってもらっていたし、もちろん初代以外も全世代やった。

初めて映画館に連れて行ってもらったのは、今はもう潰れちゃった町に唯一の映画館で上映されてたルギア爆誕のときだったって覚えてるし、鍵っ子だったころに繰り返し見たアニポケのことも忘れない。高校の頃授業中にDSで対戦してた(ごめんなさい)ときに、6v6で桜庭が受けループ出してきて古典の時間丸々対戦しても終わらなかったのもたまに思い出すし、ほかにもいろんな思い出をポケモンにもらってきた。

今でも最新作スカーレットも買ってポケモン図鑑も揃えたし、いい歳してぬいぐるみも机に飾ってるし、会社ではブラッキーのタンブラーを使っている。

そんな大好きなポケモンがどうやって生まれて、どうやってここまで巨大なコンテンツになったかを当事者の視点から伝えてくれる本。

ひとことで言うと、ポケモン、作ってる人にも愛されすぎてて泣いた。

ポリゴンショックのくだりもあったんだけど、まじで泣いた。乗り越えられてよかった。これからもずーっと買うから100年続いてほしい。

ポケモンが好きなら読んだらもっと好きになるし、キャラクタービジネスをしている人には参考になるだろうし、唯一無二の本だと思う。読みな

 

 

2冊とも結構分厚かったのもあって今週はとりあえず2冊だけ。

反動で軽いのを読んでるので来週は冊数増えそうだけど、載せる数少ないとちゃんと感想書く気になっていいかもしんない。

 

 

 

 

2023.1月後半

すでに2月。年明けから始まったダイエット生活(といっても昼にサラダを食う、ご飯をおかわりしないでおかずをいっぱい食う)の甲斐あり2キロくらい痩せた。これからもぼちぼち頑張る。

ポケモンS2はぐちゃぐちゃになってて5万位くらい。次はパラドックス解禁だし楽しみ。ただ大好きなラウドボーンにとっては環境きつそうでヤダ。

Mリーグ、いよいよ終盤になって敗退がかかってきて重い、フェニックスというか魚谷どうにか見せ場作って欲しい。

ちょっと前の話になっちゃうけど芥川賞発表されたね。候補作は借りられなかった「ジャクソンひとり」以外は読めた。受賞作は納得。「この世の喜びよ」は前にレビュー書いた通り最高だったし、「荒地の家族」も重厚でよかった。今回は荒地の感想も簡単に書く。

 

読んだ本

今回はつまんなかったっていうのも書く。あくまでも個人の感想かつ、作品に対しての批評であって作者ほかの否定ではないので、怒んないでください。

 

荒地の家族

東日本大震災の被災から数年、妻を亡くした後に再婚するもそれも破綻し、息子と暮らす男の話。基本的には救いらしい救いがないけどそういうものだと受け入れざるを得ない状況が重くて読んでる方も苦しかった。田舎の町の閉塞感もしんどい。過剰な描写されると上滑りして冷静になっちゃうところだと思うけど、読ませる文章でそういうこともなかった。もちろんエンタメ的におもしれ~~って本じゃないけど、読んでよかった。

 

教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」 (講談社現代新書)

ただいま王将戦真っ最中。将棋は指せないけど棋士のエピソードは結構好き。

羽生さんくっそいい人そうだし好き。まだまだ頑張ってほしい。「教養としての」って新書でよく見るタイトルだけど、やっぱりみんな教養が欲しいんだよな。他人と差をつけたい、逆に差をつけられたくない、目に見えない「教養」を蓄えて自分の価値を高めたいって思ってるんだろう。ちなみに読んで教養がついたかというと、とくにそんなことなくエピソードは面白かったな~って感じ。ただもしかしたらそういうものが教養なのかもしれない。

 

自転しながら公転する(新潮文庫)

文句ぶー垂れ。途中までは、主人公の心理描写にも納得しながら読んでたけど、ラストにもっていく流れがマジで無理だった。ちょっと丁寧だけどやってること恋空じゃんって感じでむちゃくちゃ萎えた(恋空読んだことないけど)。これは読まないでいいと思ってるのでネタバレ込みで書く。

出会った男がいい奴っぽいけど中卒だし、元ヤンだし、結婚してほんとに大丈夫なのかな???みたいな感じで好きになったり嫌いになったりを繰り返すんだけど、作中で軽い犯罪を犯すのね。主人公もそれにはドン引きして無理だって言ってるんだけど、なんか最終的には勢いで結婚してうまくいってよかったねで終わるわけ。アホくさくてぜんっぜん納得できないしイライラした。

中央公論文芸賞島清恋愛文学賞本屋大賞5位とか言うてて期待してたけどまじで時間の無駄だった。みんながこれを評価してるんだとしたら結構倫理観終わってると思う。

「人間いいとこ悪いとこあるのが普通で、そこを丁寧に書いてて偉い。現代のリアル。」的な評価なんだろうけど、俺の中で許せるラインを超えてたから全然許せない。

時間の無駄だったと思った。

 

鴨川ランナー

前回記事に書いた開墾地の作者のデビュー作。順番としてはこっちが先なんだけど、主題は開墾地と一緒で「異国に住むにあたっての苦悩」的なとこかな。ただ開墾地の方がより構造が多層になってたと思うので、次作で進化したんだなと思う。

鴨川ランナーでは単純に自分の苦悩を描くのに終始していたけど、開墾地では血のつながらない父という存在が追加されて、外国⇔自分っていう問題と父⇔自分の血縁っていう問題の2つが組み合わされてて上手いと思った。着地の持っていき方もよかった。

両方読んでいいと思うけど、どっちかだけを読むなら開墾地を読むといいと思う。

 

京都に咲く一輪の薔薇

フランスからある事情で京都にくることになった女性の話。鴨川ランナーと京都関連でセットということで借りた。

京都の寺社がどれだけ意味深で、ミステリアスなパワーを持ってるか、美しいのかっていうのを外国人の視点でひたすら描写される。京都に行きてえなと思ったけど中盤以降は若干食傷気味になっちゃったのと、小説として面白かったかというと微妙かなってなっちゃった。

 

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく (集英社インターナショナル)

タイトルのとおり、目の見えない白鳥さんと美術館を巡るにあたって起きた出来事、思ったことのお話。押しつけがましい障害のある人には優しくしましょうってことではなく、言葉で美術作品を説明することの意義、それを楽しむ白鳥さんの感じていることがきちんと説明されていて納得感があった。カバー裏に仕掛けがあるんだけど、図書館で借りた本でカバーが閉じられていて開けなかったのだけちょっと残念。仕方ないけど

 

実録 脱税の手口 (文春新書)

タイトルみて、まさかとは思うけど脱税推奨の方法論書いてないよなと心配してたけど、もちろんそんなことはなくて脱税はバレるしバレたとき大変ですよって本で安心した。エピソードとしてはおもろいのも多かった。正直ものの納税マンの一員として国税局には不正を許さず頑張っていってもらいたいと思ってます。

 

コスパで考える学歴攻略法(新潮新書)

こいつまた学歴の話してんな。結論パは医学部。

お金がある都心部の親御さんは読んでみると参考になるんじゃないでしょうか。目標設定が東大とか海外大とかで高すぎて地方のクソ雑魚には直接的には参考にしきれないかなって感じだったけど面白かった。子供どころか結婚どころか彼女もいないのに将来の心配してる俺が一番滑稽で面白い。

 

ルポ 特殊詐欺 (ちくま新書)

最近話題の特殊詐欺。詐欺の受け子出し子から始まって、強盗を含めた凶悪犯罪に手を染める人らの流れを書いてる。金欠から闇バイトに手を出して、それをネタに強請られてタタキ(強盗)を指示されて実行してしまう、実行部隊には事情があって、真に悪いのは暴力団と関係しているであろう首謀者だっていう雰囲気を感じちゃった。

そりゃ首謀者が悪いけど、実行部隊も自分の身かわいさから他人にクソほど迷惑かけてるんだし同じくらい悪いと思う。倫理観より自分の利益を優先しているってことは信用する人間に足りえない。そういうことで兼近も俺はクソだと思うし、いざとなったらまた悪いことして自分の身を守るだろうと思ってるから、見たくない。過去倫理観より自己利益を優先した人間だっていう事実は消せない。

 

自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫)

*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇
*第2位『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編 
*第2位〈週刊文春〉2021ミステリーベスト10 海外部門
*第2位『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇 らしい。(公式サイトより)

賢い高校生が、自由研究として町で過去あった女性の失踪事件を調べていく。失踪とは言うがおそらく彼女は殺されていて、犯人は自殺した交際相手だったとされている。その交際相手の弟と協力して、過去の事件の真相を追う、みたいな感じ。

最初はドキドキしながら読めたけど、やることなすこと上手くいって、少し長いのもあって冗長的だった。ちょっとした波は来るけど、まあどうせうまくいくやろってなっちゃった。探偵が殺されることってあんまなさそうだしミステリって全部そうだよ、と言われたらその通りだけど。もうちょい山場を絞ってガーッと読める量にしてくれていればもっと良かったと思う。でもそうするとラストのカタルシスが減っちゃうからバランス難しいのかな。

 

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

恩田陸最高。青春書かせたらこいつが一番だよ。

登竜門的なコンクールに参加する4人のピアニストのはなし。ピアノのことはよく知らないけど、描写がうまいから4人の個性が感じられるし、その誰にも感情移入しちゃってくそハラハラしながら一気に読んじゃった。本当に面白いしみんなと共有したいから、ネタバレになりそうなことは書かないけど、まじでおすすめ。直木賞本屋大賞W受賞は伊達じゃない。

 

以上。半月記事書かないと長くなるし、もうちょっとだけ頻度上げてもいいかもしれない。上旬中旬下旬くらいで。

 

 

2023.1月前半

あけましておめでとうございます。ブログ書くのサボっていましたが年末年始も楽しくすごせました。今年の抱負は「痩せる」です。よろしくお願いします。

ポケモンランクマシーズン1は17,700位くらいでフィニッシュ。シーズン2も準伝説解禁されないのでラウドボーンがまだまだ使えそうなのでボチボチ頑張ってます。

あとはライブアライブを買いました。RPG楽しいです。

 

読んだ本:もう1か月も前に読んだ本も多いため細かい感想忘れてるかも。すまん

 

恥知らずのパープルヘイズ―ジョジョの奇妙な冒険より― (ジャンプジェイブックスDIGITAL)

ブギーポップの作者によるパンナコッタ・フーゴ主人公のノベライズ(声に出して読みたい日本語)ノベライズつってもジョジョの雰囲気本当に出せんのか~~~???って疑ってたけど、むちゃくちゃ面白かった。小説オリジナルだと思うけど、フーゴの過去も違和感なく落とし込まれてて完全にジョジョだった。5部好きだし他にもノベライズやってほしい。

 

動物農園 (単行本)

ジョージ・オーウェルの風刺小説。新イラストで出てたので読んだ。今読んでもおっかないし風刺効いてる。2023年になってもこの作品で鳴らされてる警鐘がそのまま通用するのが怖いけど、それだけこの作品が痛烈だったことを物語ってる。説教ぽくならずに啓蒙するってすごいことだと思う。そんな長くないし読んでみるのおすすめ。

 

大阪 ──都市の記憶を掘り起こす (ちくま新書)

地形で見る江戸・東京発展史 (ちくま新書)

都市の地理学っぽい本を2冊。大阪と東京の2つとも読んだけど、圧倒的に大阪のほうが読んでて街の風景が浮かんできて意外だった。言うても関東人という自負があったけど、東京に長く定住したわけではなかったし、車でたくさん地場を走り回ったわけでもなかったので、あんまり地形図が頭に浮かばなかった。内容も都市の機能的成り立ちに注目していた分大阪編のほうがわかりやすかったせいもあるかも。東京の方は地形に注目するのは面白かったけど、白黒の写真・地形図だとイメージに限界があった。ブラタモリとかみたく映像になったらなお面白そうだと思った。

 

芸能界誕生(新潮新書)

図書館の予約件数が伸びてたので、とりあえず行列に並ぶ感じの野次馬根性で読んだ。芸能界というか芸能プロダクションの成り立ちのエピソード・流れ紹介って感じ。芸能界、やっぱり慶應青学早稲田あたりの親が金持ちで戦後から楽器やってましたみたいな人らによって形つくられてたらしい。やっぱり文化的にも資本的にも余裕があるとあくせく働くだけでない人生設計ができるのかもしれない。うらやましい限り(もちろん創業したりいろいろ大変だとはわかっておりますが)。

 

ルポ 名門校 ──「進学校」との違いは何か? (ちくま新書)

上記のとおり学歴厨だから、中でも中高一貫校というものにあこがれてる。イメージだけがふくらみにふくらみ、さながら明日ちゃんのセーラー服(アニメ放映中)の私立蠟梅(ろうばい)学園のような世界を想像してた。

ただし、現実の名門中高一貫校と言えば、灘・開成・麻布・武蔵と男子校ばかりだし、共学・女子高においてもそういった夢の園とは趣がいささか異なるよう。現実問題として、ただのお嬢様・お坊ちゃま学校では名門といわれるに足らないらしい。

名門校はフィクションのものより強かで、各校自尊心を持ちながら発展をしていることが理解できた。かっこいい。

(巻末にごーちゃんの高校が載っててワイんとこが載ってなかったのでキレてる)

 

すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった ──笑いと日本社会の現在地 (ちくま新書)

タモリ、気づいたころにはタモリ倶楽部やってたし、たけしは丸見えと映画監督だし、さんまはファーーッって笑ってるし、澤はドリブルが上手かった。BIG3の話も面白かったけど、後半のお笑い第七世代の話がもっと面白かった。M-1とかでお笑いを分析するのってあんま好きじゃなかったけど、競争させる形じゃなくて好意的に解釈するのはよかった。

 

サラ金の歴史 消費者金融と日本社会 (中公新書)

昔の貸金業の利率えぐすぎてわろた。現金の通信販売とか、団地金融とかいろいろやること変わってて面白かった。金貸し業は悪いこと、みたいなイメージがあるけど、悪事を告発するっていうより、社会に求められて事業を拡大した面もあることが公平な視点で書かれていて面白かった。自分は利用したことないしこれからも利用することはないだろうけど、今でも需要はあるんだろうし。

 

開墾地

2022下半期芥川賞候補。単行本は明日1/18発売。掲載された群像で読んだ。日本語を母語としない外国人の方が、日本語で書いた小説。

作品中の主人公も作者同様アメリカから日本に留学にきている。一時帰国し、血のつながらないイラン人の父とのやりとりや思い出から自身の困惑のような気持ちを抱くに至る過程が丁寧に描かれてて、唸らされるところも多かった。

ただ、この小説を自分の経験に落とし込んで受け止められたかというと少し違った。感心はさせられたけれど、どうしても異国に生まれ日本に来た人の気持ち、血のつながらない父親に抱く感情、母語以外を使用することの距離感覚、を自分の経験とリンクさせることはできなくて、どこか他所で起きていることだと感じてしまった。感受性が低くてすいません。オチらしいオチがあるわけではないけど、そこにもっていく流れも少し共感しきれなかったかな。短い作品だし読んで損する訳はないので読んで感想教えてください。

 

BWのポケモン全種類のぬいぐるみが出たらしいのでポケモンセンターオンラインを覗いた。けどオンラインだとぬいぐるみ買うハードルが高くて買えなかった。実物目にするとすぐ欲しくなっちゃうんだけど。代わりにブラッキーの真空断熱タンブラー買った。明日から会社で使う

 

12.1~12.18 『この世の喜びを』

ご無沙汰してます。ポケモン、ランクマやるかわからんって言ってたけどボーナスでキャプチャボードを買ってウキウキでdiscordにて画面共有しながら友達とランクマを回してる。楽しい。ひとりではやらなかったと思うのでキャプボ買ってよかった。ひとりの時は根暗だから色違い一生探してる。

対戦ちゃんとやるのはORAS以来、マスターボール級になるまでは8割くらい勝ててたけど、そこから回して今はちょうど通算勝率6割、難しい。

あとは何といっても魔法使いの夜、発売

魔法使いの夜(初回限定版) - PS4

とりあえずメインストーリーは終わってしまって寂しい、サイドストーリー的なのはゆっくりやりたい。続編熱望してるけど月姫リメイクが先だろうしまた10年くらい待たないとダメそう。待つよ。みんなも買おう。

 

読んだ本

甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実 (集英社文庫)

これに関しては外野がどうこう言うことではないし、当日現地でグラウンドにモノ投げた人間が悪いってだけ。個人的な考えは、勝つための最善だと信じて明徳の選手全員が納得して敬遠をするのはあり、敬遠する側にだってリスクはあるし。文句を言っていいのは対戦相手の星稜の選手だけだと思う。気持ちの面で星稜を応援している人は怒ってもいいけど、明徳を攻撃するのはダメ。どちらのファンでもないのに「正々堂々」みたいなものを掲げている人は勝手な正義感で高校野球に夢を見ていて、勝つための努力をした明徳を認めてあげられてないと思う。

 

ツキの法則 「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)

これまでの個人カジノ遍歴をたどるとこんな感じ。

ラスベガス→微勝 韓国1回目→勝ち 韓国2回目→勝ち シンガポール→負け

トータルはちょこっとだけ勝ってるくらい。ゲームはバカラが一番好き。コロナも落ち着いたらまたカジノ旅行行きたい。今度はやっぱマカオあたり。

国内ギャンブルは競馬をたまにやるのと大阪いたころにパチンコ(ガルパン)ちょっとやったくらいで、数年前の有馬で勝った貯金をそろそろ食いつぶしてて生涯で負けてそう。

あたりまえだけど全部のギャンブルが全体を通したら胴元が儲かるものという前提のなかで、個人が瞬間的に勝つために心がけるべきことが書かれてた。一言でいうと無限に賭けを続けるといつかは必ず負けに収束するので、いいとこでやめとこうってこと。自分の考え方がまあ合ってるってことが確認できたので良かった。考え方はギャンブルをやるとき以外の、ギャンブル的な判断が求められる日常場面でも応用できると思う。

 

関東連合 ――六本木アウトローの正体 (ちくま新書)

なんで読もうと思ったのかと言えば、ブレイキングダウンがあったから。内容的には関東連合の歴史とか内情とかっていうよりは、それにつながる不良集団の興りって感じ。そこは結構面白かったけど、後半多くなる具体的な名前やら事件やらを特に知らなかったので、イニシャルトークされてもなんだかなって感じでほー^-^んとしか思えんかった。

 

エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主 (中公新書)

崩御される前に書かれた本。改めて振り返ってみてもくっそ長い在位期間を、順を追って細かくことがらごとに説明してくれてむちゃ良かった。この本読んでから俺もイギリス行けばよかったなって思った。(また行きたい本当に)全然関係ない日本人の俺でも好きになった。いろいろ意見あると思うけど、日本も皇室があっていろいろやってくれてるってのは貴重なことだと思うので、うまく時代に合わせてやってってほしい(ボンヤリ)

 

20年目の松坂世代

消えた甲子園 2020高校野球 僕らの夏

 

野球枠その2とその3。その2、同世代でガチガチの野球界最前線を走ってきた上重だからこそ集められた話がたくさんあってよかった。その3、ちょっと前にもこれ系の本の話したから割愛するけど、都道府県の独自大会ができてよかったね本当ね。

 

レディ・ジョーカー 下 (新潮文庫)

ついに完結!!なんだけど上・中巻で膨らんだ期待に沿った劇的解決おしまいチャンチャンって感じではなかった。まあそう簡単にはいかない題材で始まったからにはそうよねって感じなんだけど、ノンフィクション風味というよりお話モノとして受け止めてたから正直ちょっとだけ満足いかない。

書かれた時代とその当時の主な読者の年代の人たちからしたら、そのころの閉塞感とか、企業に所属しているうえで飲み込んでる苦しさとかそういうものを重ねて感じられるのがウケたんやろな~とは思うけど、ゆとり世代でサラリーマンやめてヘラヘラしてる俺には現実感とか共感みたいなものが薄れてしまった。とはいえ作品全体の空気感とか重さみたいなものは感じたし、続きが気になる気になるといった感じに読み進めるうちになってたので、おすすめ。

 

この世の喜びよ

こないだ発表された芥川賞候補作のうちのひとつ。単行本出てるけど図書館の予約件数えぐすぎて読めそうにないので取り急ぎ群青7月号で表題作だけ読んだ。

まだこれしか読んでないけど、これが受賞でいい。(他のも読んで個人的受賞作も改めてちゃんと決めるけど)まじですごかった。

小説を読むにあたって一番おもしれえのは登場人物に共感することだと思うんだけど、この作品はそれに特化してるものだと思う。構造的にあなたは…で描写する二人称で進められるので、読んでる俺が自然と主人公の子育てを終えた母の気持ちになる。んでこの形式で書いたこともすごいけど、一方で子供の視点に共感するところもあり、合間合間に出てくる爺さんとか女子高生とか、若い男性会社員とか全部に感じるところがあって感情ぐるぐるになった。偉そうなこと言えんけど文章がいいんだろうな。むちゃくちゃに良かったからこれは読んでみてほしい。

 

雑感:あと一週間とちょっとで今年も終わり。忘年会も何個か入ってるし年末年始休みも楽しみ。

年末年始休みは図書館も休みになるので、借りたい本を全部読み切ったら、買って読んでない本もちゃんと読む期間にしたい。(返却期限がある図書館の本を優先して読んでしまい、買ったやつはいつでも読める安心感から後回しにしちゃってる)

ついでにワールドカップ面白すぎる。アベマが全試合配信してくれてるのくそいいわPCで見られるし。4年後もぜひ全試合配信やってほしい。サイコー。

年内もう一回くらい更新したい。