THE FIRST SLAM DUNKネタバレあり感想

公開当日に見てきてむちゃくちゃいろいろ言いたくなったので書く。

当日に見に行っていること、ワンピースの映画見てないけどこれは見に行ったことからわかってもらえると思うけど、俺はむちゃくちゃスラムダンクは好き(とくに原作)

映画は山王戦とオリジナルのりょーちんの幼少期からのエピソードが並行して描写されていく形式。

りょーちんの過去話は「父親が死んで、後に宮城ソータなるりょーちんの兄貴も死んで、それからりょーちんは母ともうまく話ができずぎくしゃくしてしまって、グレちゃったりもしたけどそれでもバスケットを続けて、インターハイには母も見に来てくれてよかったね。」

ってはなし。正直どこかで5万回くらいこすられてそうなおはなし。ポンって出されてもなんも感情動かんかった。

俺はスラムダンクって作品の「バスケットの試合を中心にしたドラマ」に期待して映画見に来たんだけど、トータルの半分くらいの時間、唐突に出てきたお涙頂戴後付けエピソード見せられたって感じちゃってダメだった。

そういう人の死とか関係なく人間が一生懸命やってるのを見られて感動もらえるのがスラムダンクの、というかスポーツのいいとこなんじゃねえのか?

あんだけりょーちんの話しても試合でりょーちんの活躍シーンがむちゃくちゃ印象的に描かれるってことも特にないし、まじでなんだったんだって感じ。

そのドラマ入れたシーンの時間があれば、大好きです、今度は嘘じゃないですも入れられただろうし、なんなら陵南戦も触れて魚住も出せたかもしれないし、沢北じゃねーかドあほうも入れられたかもしれないし、あんなに練習したのに…!もあったかもと思うと…なぜあんな無駄な時間を…(ミッチー)

ただまあ試合シーンの動きとかには違和感なくて、動いている湘北メンバーが見られたのは単純にすげえうれしかった。それだけでもまあ映画見に行った価値はあったよ

でもだからこそ、余計な事しないで試合のシーンをフルパワーでやってほしいと思ったよ…細切れ細切れに見せるんじゃなくてさ

あと、原作ラストのあのシーン、俺はもっと時間をかけてやってほしかった。無音の演出は予想通りとっても良かったけど、足早に駆け抜けて行っちゃった感じがあった。ハイタッチもむちゃくちゃあっさりしてた感じで80点って感じ。漫画で見開きみてずっと涙出てたのと比べるとあっさりしすぎて解釈違い。メディアが違うのでどうやったって原作の100点体験を超えるのは無理だろうけどやっぱ惜しい。

あとはやっぱ声の問題。俺はアニメをずーっと見てたわけじゃないから全体としては違和感少なく見られたけど、要所要所でやっぱり物足りないところあった。

まとめとしては俺の中の理想のスラムダンク映画がデカくなりすぎて、原作を100点としたらやっぱり65点くらいの出来に感じちゃったけど、映画単体で見たらまあまあ面白いんじゃないのって感想に落ち着いた。一回は見てもいいと思う、ファンなら。

グッズ買う気にはなれずに帰った。部屋にはまだジャンプ展のときのポスターが飾られ続けることになった。